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ようこそ!勝つための卓球情報サイト、卓球力です!
「せっかくフルセットまで行ったのに…」
「2-2になると不安になる…」
こんなことを思ったことはありませんか?
私自身、同レベルの相手と試合をしてフルセットで負けたり、団体戦のラストに出て負けてしまったりと悔しい経験がたくさんあります。
ここでは、そんな経験のある皆さんがこれから試合で勝てるようになるための秘訣を、あらゆる面からお伝えします!
詳しく説明していて少し長いため、自分に足りないと思うところまで飛ばして読むのもおすすめです。
そもそも何が原因?
「緊張した場面で勝てないのはメンタルが弱いから」
こんなことを言われたり、見たりしたことはありませんか?
でも実際、じゃあどうすればいいんだ、となりますよね(笑)
確かに、緊張した場面でメンタルが弱いと台に入れにいったり、パニックになってしまいます。
こうなってしまう原因は、メンタルを支えるものが無いからなんです。
言い換えると、メンタルを強くする以外にも解決方法はあるんです!
どういうこと?と思う方もいると思いますが、まずメンタルとは、そして技術面、体力面、戦術面と分けてお話しします。
この記事はフルセットになってからの話になるので、序盤の試合の進め方について知りたい方は別の記事をご覧ください。
メンタルとは
まず、メンタルが強いというのはどういうことか気になりますよね。
私はメンタル=自信と平常心だと考えています。
それはなぜか?
試合中に出てくる不安や迷いは自信があれば無くなるからです。
また、焦っているときというのは平常心ではありません。
練習でやっていることが出来ないのは練習と同じ平常心ではないからです。
これがあればセットオールの場面でも自分の力を発揮することが出来ます。
なんて、言われて出来ていれば困りませんよね(笑)
では、少しでも自信や平常心を持つにはどうすれば良いでしょうか。
まず、緊張した場面で自信を持つためには、得意な技術を使うことです。
例えばフォアドライブに比べてバックドライブが苦手という方は、バックドライブを振ろうとするから不安になります。
得意なフォアドライブをたくさん使っていきましょう。
これが少しでも自信を持つ方法です。
次に平常心を保つ方法ですが、これは実際に今試してみましょう!
口をへの字に曲げて、眉間にしわをよせて、頭が下がるように少しだけ姿勢を悪くしてみてください。
そのまま「どうしよう…」とつぶやいてみます。
するとどうでしょう。気持ちがなぜか落ち込みませんか?
フルセットになったとき、こういった「困り顔」になっているかもしれません。
「困り顔」ではネガティブな気持ちが広がったり、余裕がなくなったりします。
これではいつも通りの試合をすることはできませんね。
そんな時は少し間をおいて、深呼吸をして胸を張ります。
顔や身体の力を1度抜いてみましょう。
この時、周りを見渡せる余裕があるとなお良いです。
これを意識して平常心を取り戻し、試合に入りましょう。
いつもよりポジティブな状態で試合に入れますよ!!
技術面
次に、フルセットになったときは何をすればいいのか?
そんな疑問に答えていきたいと思います!
フルセットまでいったらやることが無くなってしまう、という人も多いはず。
フルセットまで隠し技を持っておくのが1番有利ですが、そんなことプロじゃないとできませんよね(笑)
じゃあ今までと同じことをすればいいのか、と思いますがそれでは勝敗が5分5分で運まかせのような気がして不安です。
そんなときに私がおすすめしているのが、「ミリ変」です!
「ミリ変」とはその名の通り、数mmだけ変えることです。
1~4セット目と大きく変わったことをするのは怖いですし、ミスをしてしまう可能性もありますよね。
そんなときに、怖くない程度に少しだけ変えることが出来れば、相手に不安要素を与えることができます。
例
- サーブの構える位置を変える
- サーブに少しだけ横回転を入れる
- 少しだけサイドを狙ってみる
- ドライブのループを高くしてみる
相手の立場になって考えてみましょう。
フルセットになって急に相手が違う位置からサーブを出してきたら。
さっきまでと同じブロックをしたはずなのに、オーバーミスをしてしまったら。
私だったら超パニックになりますね(笑)
こういった場面になれば相手は必ず、焦りや不安が出てきます。
それはなぜか、
ミスしても大丈夫な場面は終わったからです。
フルセットまでもつれた場合、1点1点が致命傷になりかねません。
そんな状況では「今までと同じように返そう、台に入れよう」と考えます。
しかし、今までと同じ方法では対処できないと感じると、ミスができない気持ちから弱気なボールになったり、対応できずにミスが出てくるのです。
こうなってしまえば形勢は一気にこちらに傾きます。
大事なのは、自分に支障がでない範囲でなおかつ相手に変わったと思わせることです。
質を変える必要はありません。
相手に変わったと思わせるだけでいいのです。
これができれば、主導権はあなたが握ったようなもの!
相手の弱気なボールは逃さずに狙っていきましょう!
体力面
次は、フルセットになったときの体力面についてです。
これを読んでいる皆さんの中には、フルセットになっても体力は残っているから大丈夫だと思っている人も多いと思います。
でもそれ、大きな間違いなんです!
確かに、卓球は走りまわるわけではないし、ラリーが終わるごとに間が空くためあまり疲れていないと感じる人もいます。
(私も現役の頃はそう思ってました。)
実は、気付いていないだけでフルセットになった時には思っているよりも体力が多く削られています。
そのため、ミスした原因が体力なのにそれに気づいていない、という場合があります。
特に、遠くに打たれたボールに対しての影響が大きいです。
例えば、サイドに打たれたボール。
届かないでミスをしたら「足が出ていなかったから次はもう少し大きく動こう」と考えますよね。
しかし、そこで体力が落ちているから足が出ていないということに気付けなければ次もまた同じミスをする可能性が高いです。
なぜなら直さなければいけないのは足を出す距離ではなく、思うように足が出せていないところだからです。
「今は体力が減っていて足がいつも通りに動いていないから、意識してボールのところに足を出そう」
こう考えることでこのミスは大幅に減らすことができるでしょう。
また、これは相手にも言えることです。
これは常に意識しておくべきことではありますが、フルセットになったときこそ相手のサイドを狙いましょう。
相手のミスが増えるはずです。
また、試合が長引くと体力が保てないという方には試合前にようかんやアンパンを食べたり、試合中にウイダーinゼリーやバナナのようなすぐに栄養になりやすいものを食べることをおすすめします。
そして最後に、それでも体力がなくなってしまうという方は…
気持ちです!!!(笑)
ここは体力面についてお話しするところですが、人間の体力は気持ちの持ちようで変わるという研究結果も出ているくらい、気持ちが影響します。
疲れていても絶対にミスしない、動くぞ、という意思が強い人ほどフルセットに強い人ということですね!
戦術面
最後は、私が最も大切にしている戦術面についてです。
今までお話ししてきたことは意識するだけで良いことですが、戦術というのは自分でその場に合わせた判断をしなければならないため難しいです。
しかし、だからこそ試合で上手く使えればとても有利な展開にできるのです。
ここではフルセットでの戦術の組み立て方についてお話しします。
戦術の考え方は、大きく分けて4つあります。
- 自分が得意なことをするには
- 相手の苦手なことをさせるには
- 相手のボールを待つには
- 相手の想像とは違うことをするには
この4つについての詳しい説明は別の記事をご覧ください。
この中でフルセットになったときに意識したいのは
・自分が得意なことをするには
・相手の苦手なことをさせるには
この2つです。
戦術を組み立てる際は相手がすることを予測するのが基本のため、1~4セット目に相手がしたことをしっかりと覚えておくことがとても重要になります。
まず1つ目の「自分が得意なことをするには」について説明します。
これはメンタル面でお話しした通り、フルセットで不安になったときに1番信頼できるのは自分が得意な技術だからです。
しかし、5セット目にもなれば得意なことは相手に知られていて、それをさせないようなコースやボールを送ってくるでしょう。
では、フルセットで得意な技術を使うためにはどうすれば良いか?
それには、相手が自分の得意なコースに打ってくるように仕向けるか、打ってくるまで待つ、ということをする必要があります。
まず、「相手が自分の得意なコースに打ってくるよう仕向ける」ですが、これは相手によっては難しい場合があるので、相手をよく見ながら実践するようにしましょう。
人によって癖は様々です。その癖は、今までの1~4セット目にすべて隠されています。
分かりやすいもので言えば、クロスに打ってくることが多いか、ストレートに打ってくることが多いか、などがあります。
そして、フルセットになるとその癖がそのまま出てしまう人は多いです。
なぜなら、ミスをしてはいけない場面ではコースを狙うより台に入れることに意識が向くからです。
そうなった場合、癖のままいつも打っているコースに打ってしまうことは少なくありません。
そこで相手の癖を利用して自分の得意なコースにくるように仕向けます。
例えば、自分の得意なことがフォアで相手はクロスに打つ癖があるのなら、相手のフォアに打つことで自分の得意なフォアに来る確率が高まる、というような考え方です。
しかし、いくらフォアが得意とはいえ、相手もフォアを得意としていると強気に打ってくる可能性があるため、相手の得意なことが何かを考えながらこのような戦術をたてるようにしましょう。
他にも、このサーブを出した時にはツッツキをしてくることが多いなど、相手の癖を見つければ見つけるほど戦術はたてやすくなります。
次に、「相手が自分の得意なコースに打ってくるまで待つ」ですが、これはフォアが得意ならフォア、バックが得意ならバックを待つことではありません。
相手のボールが少し甘くなるまで待つのです。
フルセットになるとほとんどの人はコースが甘くなる傾向があります。
それは、前でも話した通り台に入れることに意識が向くからです。
特に1~4セット目とは違うボールが来ると、台に入れるだけになりコースが甘くなります。
そのため、例えば相手がバックを狙っていてもバックミドルやミドルに来る可能性が高いのです。
※ここでのバックミドルとはバックとミドルの真ん中あたりのことを指します。
そこで、相手のボールが甘くなりミドルに来るボールを待つことで自分が得意なことができます。
大切なのは、技術面でもお話しした通り、1~4セット目とは少し変えたことをするということです。
今までのセットを思い出して、何をすれば相手は台に入れるだけになるか?を考えながら試合を行いましょう。
次に2つ目の「相手の苦手なことをさせるには」について説明します。
これも、1~4セット目の中で相手の苦手なものを見つけることが必須になります。
思いつかないという人は、今から挙げることが相手にあったかを思い出してみましょう。
- ミスが多かったこと
- ツッツキやブロックのような安全な返しをしてきたこと
- 相手が嫌そうな顔をしていたこと
このようなことがあれば、相手はそれを苦手にしていることが多くそこを狙えば自分が有利になれると言えるでしょう。
気を付けてほしいのは、すべてそれをさせようとするとさすがに相手も分かって対策をされてしまうことです。
それを主にしながら試合を組み立てていくのがベストだと言えます。
以上の2つがフルセットでの戦術の組み立て方についてですが、あくまで戦術は予測するということであり、100%というものはありません。
この2つの考え方を軸にしながら、1点ずつ取る方法をその都度考えてくようにしてください。
戦術を組み立てるというのは難しいことですが、何度も試合で実践することで上達していきます。
上手くいかなくても、自信をもって試合にのぞんでください!
まとめ
ここまで読んで頂き本当にありがとうございます!
今回は、フルセットでの戦い方について詳しく説明しました。
たくさんありますね(笑)
でも、このすべてを意識しなければいけないわけではありません。
まずは1つを意識しながら試合を行っていきましょう!
1度できたことはだんだん意識しなくてもできるようになるので、そうなったらまた次のことを意識すれば良いのです。
大事なことは意識しながら何回も試合を繰り返すことです。
何も考えずに試合をしていても勝てるようにはなりません。
繰り返し行えばきっと、できるようになってきたという実感がわくはずです!
これを読んだ皆さんがフルセットを制して試合に勝てるようになることを心から願っています。
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